飛蚊症とは?
蚊症は眼球の硝子体に濁りができたためにおこる症状です。
目の前に「黒いものが飛ぶ」ことを眼科では飛蚊(ひぶん)症といい、蚊が飛んでいるように見えるという意味ですが、実際にはこの他に水玉、ハエ、黒いスス、糸くず、お玉じゃくし、輪などが見えることもあります。
また黒いものから透明なものまで色もさまざまで、数も1個から数個、時に多数のこともあります。
これらのものは目を動かすとふわっといった感じで目といっしょに動いてみえます。
飛蚊症を自覚したら
飛蚊症を自覚したら眼科を受診し、精密検査をうけ、放置しておいてよいものかどうかを診てもらうことが大切です。特に60歳前後に突然飛蚊症を自覚した場合にはなるべく早く受診し、後部硝子体剥離の有無、後部硝子剥離によって生じる可能性のある病気、とくに網膜裂孔の有無をチェックすることが大切です。
原因に応じた早期治療を
網膜裂孔以外のものでも早期治療が大切です。たとえば硝子体出血の場合にも出血の原因を調べてもらうことによって適切な治療がうけられるでしょう。ぶどう膜炎でも原因の精査と原因に応じた治療が必要です。
何も治療を必要とするような病気のなかった場合には、飛蚊症をあまり気にせず、眼科で時々チェックしてもらい、今まで通りの生活を続ければよいわけです。