病気と治療方針

カメラのレンズにあたるところを水晶体といいますが、この部分がいろいろな理由で白く濁ってくる状態を白内障と呼びます。
水晶体が濁り始めると、ものがかすんだり、ニ重に見えたり、まぶしく見えたりし、進行すれば必ず視力が低下します。
新城眼科では、良好な術後結果と満足度を得るために最新の手術機器を県内でもいち早く導入しています。

緑内障に対して、最新の器具を用いて、定期検査を施行し、必要があればまずは眼圧を低下させる点眼を使用し、経過をみます。点眼液を増やしても、病気が進行して、神経が障害されるようなら、手術治療を検討いたします。トラベクロトミー、トラベクレクトミー、その他侵襲の少ない手術などを行います。

黄斑とは、網膜の中心部に位置し、字を読んだり、物の形を認識するための重要な細胞が集まっている部分です。
この部分が病気になると、視力や中心部の見え方が悪くなり、日常生活に大きく影響します。
網膜の中心部に異常を来たす疾患には黄斑前膜、黄斑円孔、加齢黄斑変性など、様々な疾患があります。
新城眼科では疾患に応じて、硝子体手術や抗VEGF薬液注射による治療を行っています。

糖尿病になり、血糖コントロールが不良のまま長期間経過すると、眼の中の網膜の中にある血管が障害されてきます。糖尿病網膜症は、かなり進行するまで、自覚症状がありません。逆にいうと症状がでたときは、重症化している場合が多く見られます。
新城眼科では内科と連携し、糖尿病のコントロールを重視し、必要になればレーザー治療、手術療法を適切に行っています。

目の前に「黒いものが飛ぶ」ことを眼科では飛蚊（ひぶん）症といいます。
飛蚊症を自覚したら眼科を受診し、精密検査をうけ、放置しておいてよいものかどうかを診てもらうことが大切です。
特に60歳前後に突然飛蚊症を自覚した場合にはなるべく早く眼科を受診し、後部硝子体剥離の有無、後部硝子剥離によって生じる可能性のある病気、とくに網膜裂孔の有無を確認する必要があります。

網膜剥離とは、眼球の内側にある網膜という膜が剥がれる病気です。
治療せずに放置すると失明の危険性があるので早期に発見し、手術など適切な治療をおこなう必要があります。
新城眼科では眼球の外から行うと眼球の中から行う方法で治療を行っています。

高齢になると、動脈硬化や高血圧などを生じ、動脈が硬くなり、硬くなった動脈が柔らかい静脈を圧迫し、時には。その結果、動脈を通して、入ってきた血液が、静脈から帰れなくなり、網膜内にしみ出してしまいます。
閉塞する場所によっては、見え方にほとんど影響ない場合もありますが、黄斑という物を見る一番大切な部分が含まれる場合は、見えにくくなります。
新城眼科では、患者さんの状態をみて、レーザー治療や薬の注射、硝子体手術を行っています。

涙道が詰まったり細くなったりすると、涙があふれたり、感染を起こすと目やにも多くなります。涙やメヤニが続き、点眼治療をしているのに軽快しない場合、鼻涙管閉塞が疑われます。
涙道閉塞の多くは手術の適応になり新城眼科ではもともとの涙道を再建する手術（ブジー、涙道内視鏡治療）と新しい涙道を作るバイパス手術（涙嚢鼻腔吻合術）を行っています。

眼瞼下垂とは上瞼（うわまぶた）が下がって来る状態です。
瞼が被さって見えにくいため、顎を突き出すようにして顔をあげて見たり、おでこの筋肉を使って目を開けようとしたり、さらには実際に指で瞼を持ち上げて見なければならなかったり不自由で疲れます。
新城眼科では、眼瞼下垂に対して、手術による治療を行っています。

弱視とは視力の発達が障害されておきた低視力を指し、眼鏡をかけても視力が十分でない場合をさします。
斜視とは両眼の視線が正しく目標に向かわない状態で、眼位の異常とみなされています。
新城眼科では必要に応じて、自治医科大学・帝京大学の斜視外来の先生方よりアドバイスを受けて治療方針を決めています。